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2025/5
日本看護協会が主催する2025年「看護の日」イベント「KANGO部!」が2025年5月11日(日)にWITH HARAJUKUホールで開催されました。日々の看護の中で心動かされたエピソードや、かっこいいと思う看護師の働く姿など、現役看護師の皆さんに看護の魅力をたっぷりとシェアしてもらう貴重な時間となりました。
毎年「看護週間」に合わせて開催される「看護の日」イベントは、これから看護の道を目指す方に向けて、プロフェショナルとしての看護職の魅力を伝えるトークイベントです。
今年は「なりたい自分になってやる。」をテーマに、下記のプログラムで進行されました。
2025年「看護の日」イベント「KANGO部!」 プログラム
【第1部】
・オープニングトークセッション
・「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」表彰式・アニメーション公開
【第2部】
・“なりたい自分になってやる。” トークセッション
オープニングでは、日本看護協会会長の高橋弘枝さんより「これからの社会、看護の力は地域のあらゆる場面でますます必要になります。看護職が期待される役割を発揮するためには、看護職自身が心も体も充実させて働けることが大切。今回のイベントでは、看護師を目指す皆さんが気になる“働き方”にも焦点を当てていきます。ぜひ参考にしてください」という力強い言葉がありました。
看護の日イベントへの思いを伝える、日本看護協会会長の高橋弘枝さん。
今年のスペシャルサポーターは、俳優の杉浦太陽さんでした。4児のパパである杉浦さんは、「検診や子どもの急な発熱の際、看護師の皆さんにはとてもお世話になっているんです。子どもや妻の体調を気遣ってくれる看護師さんにいつも支えられています」と、看護師さんに対するリスペクトの気持ちを伝えていました。昨年に続き司会を務めるハリー杉山さんとの息もぴったりでした! また、「看護の日」キャラクターのかんごちゃんも登場! 今年はトークもできるようになり、かわいい声で挨拶していましたよ。
和やかな雰囲気でトークを展開する、ハリー杉山さん(左)、杉浦太陽さん(中央)、かんごちゃん(右)。
第1部のメインプログラムとして、昨年も反響を呼んだ「忘れられない看護エピソード」の受賞作品を発表。特別審査員である脚本家・内館牧子さんが選ぶ内館牧子賞、最優秀賞を受賞された3名の看護師さんが登壇しました。
2024年度 受賞作品
最優秀賞 「黒い食器の魔法」 福田 良美さん
内館牧子賞 「最期の食事」 神田 直孝さん
優秀賞 「“病気を抱えながら家で過ごすこと”を支える訪問看護」 葉山 香里さん
表彰式では、優秀賞と内館牧子賞の作品を司会のハリー杉山さんと、杉浦太陽さんがそれぞれ朗読し、作品を紹介。最優秀賞は、エピソードをもとにしたアニメーション作品が作られ、表彰式で初公開されました。
受賞の気持ちやエピソードに込めた思いを話す福田さん、神田さん、葉山さん(写真右)。
個人的には、内館牧子賞を受賞した神田さんの作品に思わず涙腺が緩みました……。嚥下障害がある患者さんのために、最後の食事には奥さんの手料理を家族とともに食べられるよう、医師に掛け合う神田さんたち看護師チーム。「看護師は患者さんの人生の代弁者になれる存在」という神田さんの言葉に、看護の仕事の尊さを改めて感じました。
また、ハリーさん、杉浦さんの朗読により、エピソードに込められた思いがぐっと伝わってきて、会場全体が感動に包まれていました。 最優秀賞の福田さんの作品は、看護職ならではの視点が込められたエピソード。素晴らしいアニメーションになっているので、ぜひご覧になってください!
※「忘れられない看護エピソード」受賞作品についてはこちら(日本看護協会サイト)から
第2部の「“なりたい自分になってやる。”トークセッション」では、日本医科大学付属病院に所属する2名の看護師さんに密着取材。お二人の1日の仕事の様子がVTRにまとめられ、普段は見られないリアルな看護の現場を見ることができました。
看護師歴10年の鹿志村旅人さんは、高度救急救命センター(CCU)に所属。医師との意見交換の様子やお昼休憩の様子、緊急性の高い患者さんを受け入れる救急ならではの緊迫した場面も紹介されました。
サーフィンが趣味の鹿志村さんは「夜勤明けでもサーフィンに行っちゃいます!」と夜勤明けの過ごし方を話していました。
もう一人、病棟に勤務する看護師歴3年の佐藤彩友さんの夜勤にも密着。出勤前に睡眠を取ることや、消灯後の巡視やナースコール対応、休憩時間の過ごし方など、なかなかシェアされる機会がない夜勤の様子を知ることができました。
VTRを見ながらプロフェッショナルな2人の姿に思わず、「看護師さんってかっこいい!」と心動かされました。忙しい仕事の合間には、お二人とも上手に休暇を取っているというお話も印象的でした。鹿志村さんはサーフィン、佐藤さんはツーリングと、アウトドアな趣味を楽しんでいるようで、司会のハリーさんも「オン・オフをしっかり切り替えていますね!」と感心していました。
トークセッションの最後には、看護師を目指す方に向けて、鹿志村さん・佐藤さんからメッセージが送られました。
イベントの最後に「少子高齢化が進むこの社会を、看護師の皆さんが支えてくれています。看護の存在がなければ私たちは次のステップに進むことはできません。これからも仕事に対してのプライドを見せ散らかすくらい活躍してください!」とハリーさんが挨拶し、今年の看護の日は幕を閉じました。患者さんの命を預かり、大変なことも多い中で、エネルギッシュに働く看護師さんの姿に、尊敬と感謝の思いが募る素晴らしいイベントでした。来年の開催も楽しみです!
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