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2023/2

言葉にしなくても不安に気づいてくれる存在 マンガで読む「介護福祉士さんとの忘れられないエピソード」

言葉にしなくても不安に気づいてくれる存在 マンガで読む「介護福祉士さんとの忘れられないエピソード」

2021年1月に当サイトで行った「介護福祉士に関するアンケート」では、「介護福祉士さんとの忘れられないエピソード」を募集しました(アンケート結果は現在は非公開です)。アンケートには、悶々としているご利用者や家族の不安を、介護福祉士さんが解消するエピソードが多数集まりました。今回は“介護サービスを利用しているご家族が、介護福祉士さんに言われた忘れられない言葉”についてのエピソードを漫画化! 生きることについて考えさせられる、心温まるお話です。

初回掲載:2021年4月26日
情報更新日:2023年2月24日

「寝たきりでも生きていたいのかな?」
私の気持ちを察した介護福祉士さんが言った、ハッとする言葉

(40代/女性)

ご利用者と家族の不安を解消
気持ちを察してくれたエピソード

「介護疲れ」や「介護うつ」などの言葉があるように、介護は心身ともにストレスがかかることです。特に頼れる人や相談できる人がいない場合は、さまざまなトラブルが起きてしまう可能性があります。ここでは、頼れる介護福祉士さんのおかげで介護をスムーズに行うことができたエピソードをご紹介します。

トラブルになる前に
認知症の母がイライラして他の利用者さんとのトラブルになりそうな時に、サッと散歩に誘ってくれました。迅速かつ適切な対処をしてくれて、とてもありがたかったです。母のことをよく理解してくれているなと感じました。
(30代/女性)

ご利用者の不安に笑顔で対応
母の介護サービス開始時、本人はかなり不安に思い悩んでいました。しかし、親切に笑顔でやさしく接してくれた介護福祉士さんのおかげで、母が抱えていた不安もあっという間になくなり、新しい環境にすぐに馴染むことができました。
(40代/女性)

家族の輪に自然と溶け込む力
生前、祖母がお世話になっていました。初めて介護福祉士さんと直接お会いした時、あまりにも祖母と親しく話していたので、祖母の知り合いの方だと思っていました。それほど祖母と仲がよく、我が家の空気を乱すことなく自然と溶け込んでいたのです。病院嫌いで誰の世話にもならないと息巻いていた祖母が、信じられないくらい自然と身を任せているのを見て感動しました。そのことを含めお礼を言うと「身構えられないようにするのも私たちの仕事ですから」と素敵な笑顔をくれました。
(30代/女性)

※いただいたエピソードは、読みやすいように一部調整をしております。

介護が必要な方は、体調が優れなかったり、思うように体を動かすことができなかったりと、日々不安と戦っていることでしょう。そして家族もまた、いつ体調が急変するか、忙しい中でどのようにケアをするかなど、悩みは増えるばかり。そんな利用者や家族に、専門家としての目線をもちながらも、身近な存在として寄り添えるのが介護福祉士さんではないでしょうか。

アンケートでは、「祖母の最期を一緒に過ごし、豊かな時間にしてくれて感謝しています」「訪問介護のおかげで、父は自宅で幸せな最期を迎えられたと思います」と、介護サービス利用者の方が穏やかな最期を迎えられたとともに、家族も穏やかな気持ちで看取ることができたという回答が多くみられました。

利用者や家族の人生においてとても大切な時間を充実したものにするためにも、気配りを忘れず、不安を払拭できるような介護福祉士さんを目指しましょう!

マンガ/イラスト 玉谷こゆき
漫画家。6月23日生まれ。千葉県出身。
千葉県立松戸高校芸術科卒業。
現在は漫画のアシスタントをしつつ、自身の作品制作に励む。
Twitter⇒@ton_chamo

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