現場実践を1冊にまとめ、次世代へのバトンに
修了時に作成した現場実践を、卒業文集のように他の受講生の現場実践とあわせて1冊にまとめることになりました。この活動に賛同してくれた卒業生で現場実践を編集・校閲したのですが、手を入れるとみるみる完成度が上がっていくのが楽しかったですね。せっかくなので、認定介護福祉士を目指す次世代の方々に参考にしてもらおうと思い、『明日へつなげる一歩』というタイトルで書籍化し、発売することにしました。
同じ研修を受けた皆さんは、どんな立場の方が多かったのでしょうか。
私のような経営者は少なく、現場で活躍している方がほとんどでした。チームリーダーを目指す方、すでにリーダーを務めている方が多かったですね。勤務時間を使って研修に来る方もいれば、有休を使う方、休みの日に通う方もいました。
「考え、つなげ、発信する」をモットーに、前進あるのみ!
レポート作成に苦労しました。介護の現場では、長い文章を書く機会がほとんどありませんから、文章で物事を伝えることに苦手意識があったのです。自分が言いたいことをただ並べるのではなく、根拠を示し、プロセスを踏んで文章を組み立てるのが難しく、論文の書き方などの本をたくさん読みました。
私は、何でも楽しんでしまう性格なんです(笑)。レポートに関しても、最初は「2000文字も書けない!」と思いましたが、書いているうちに楽しくなっていきました。逆に、「これはダメだ」と思ったら、10分もたたずに切り捨ててしまいます。我慢してストレスを溜めることもないので、息抜きをする必要もありませんでした。
前向きな姿勢が素敵ですね。座右の銘や信条はありますか?
私自身の言葉ですが、「考え、つなげ、発信する」を信条にしています。この言葉に向けて、行動を起こすのみ。逆に言えば、前に進むことしかできないのが私の弱点かもしれません(笑)。
次のページ:発信力を高めて前線に立つ