アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2015年10月5日発表

高額療養費制度に関するアンケート調査

高額療養費制度は、高度な医療を受け患者さんの負担額が大きくなった際、一定額の支給を行ったり、負担を軽減できる制度です。しかし、制度を受けるには申請が必要だったり、周知が進んでいなかったりと、本当に必要な患者さんに届きづらい現状にあります。制度の認知度をはじめ、みなさんの医療費への考え方についてお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2017年2月8日~2017年3月4日
有効回答者 1443名
男女比
年齢分布

(1)あなたやあなたの家族は、費用を理由として、医療サービスを受けるかどうか迷ったことがありますか?
※医療費が高額にかかる場合だけでなく、一般的な治療(風邪だったがお金がなく受診できなかったなど)も含みます。

自身や家族が経済的理由により医療受診をためらったことがあるかきいたところ、「よくある」と答えた人が15.5%(223名)、「たまにある」が44.1%(636名)、「まったくない」が40.5%(584名)となりました。男女とも幅広い年代で「よくある」「たまにある」の回答が分布しています。高齢層では医療費の手当てができている人とそうでない人の二極分化、若年層では低収入など経済的理由の比率が高い可能性が示唆されます。

(2)あなたやご家族は、がんなどの高度医療で、医療費が高額となる疾患の治療を行ったことがありますか?

自身や家族に高額な疾患の治療経験があるかきいたところ、「ある」と答えた人が31.9%(461名)、「ない」が68.1%(982名)となりました。(1)と同様、男女問わず幅広い年代で一定の治療経験がある結果となっています。若年層では主に親や祖父母世代、中高年層では配偶者や自身の経験が多いと推察されます。

(3)【(2)で「高額な治療経験がある」と回答された方】は、医療費が高くて下記のような対応をとったことがありますか?

高額な治療に際し、そのまま受け入れ「対応をとったことはない」方は70.7%(326名)と大多数を占めました。しかし、「治療の回数や薬の量を減らした」り10.4%(48名)、「治療や薬を中止した」7.4%(34名)方も。性別間での有意な差はみられませんが、年代別では何らかの対応を取った人の比率が若年層で高齢層よりもやや高い結果となりました。経済困難との相関には、さらなる検証が必要でしょう。

その他

  • 加入していた保険の更新をやめた
  • 高額医療制度を利用した
  • 協会けんぽで限度額適用認定証を利用した

(4)あなたやあなたの家族が病気やけがになることで、経済的な変化はありましたか?

自身や家族の病気やけがで経済的変化があったかきいたところ、最も多いのが「特に変化はない」で45.5%(656名)、次いで「収入が減少した」27.7%(400名)などの順となりました。その他に経済的負担を挙げている人が多いのが特徴的ですが、経済面と同時に精神面の負担を挙げている人が、単なる経済面の変化とは別の意識を持っていると推測されます。

その他

  • 家族全員の肉体的・精神的負担が増えた
  • たくわえをほぼつかいはたした
  • 入院した際に就職の内定が取り消しになった

(5)今後、高額療養費制度を利用してみたいと思いますか?

今後高額療養費制度を利用してみたいかきいたところ、最も多いのが「必要であれば利用したい」で62.2%(897名)、次いで「積極的に利用したい」32.3%(466名)などの順となりました。経済的変化や受診の戸惑いについての設問後のため、回答に若干バイアスがかかることは考慮すべきですが、他設問で高額療養費制度を未利用または非認知層に限ると利用意向は消極的利用希望に留まってます。

今回の調査では、経済的理由で医療受診にためらいを感じ、治療をあきらめた、薬の量を減らしたなどの対応をした人が幅広い年代で一定数見られました。(3)で見られたように、若年層では高齢層よりも何らかの対応を取った人が多くなっています。高齢層のあきらめや若年層の低収入などが理由の一部と考えられますが、さらなる分析や検証が必要です。反面(4)では、自身や家族が病気やけがをしても経済的変化がなかったとの回答が半数近くあるなど、所得の二極分化を示すような結果も見られました。多様な国民の可能な限りの医療受診に向けて、高額療養費制度やその他の補助金制度の告知・認知向上が重要であるといえるでしょう。

「高額療養費制度」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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