アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2015年10月5日発表

仕事と介護の両立に関するアンケート

近年、親などの介護を理由に仕事を辞めざるをえない「介護離職」が問題になっています。仕事と介護を両立させるにはどのような職場環境、介護サービスが必要なのでしょうか。皆さんの介護の経験や考えなどをお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 201710月5日~2017年11月4日
有効回答者 1549名
男女比
年齢分布

(1)【同居家族の介護経験者への設問】介護を理由に離職した経験はありますか。

同居家族の介護をしたことがある人に、介護を理由に離職した経験の有無を聞いたところ、離職したことがある人は25.5%と全体の4分の1を占める結果となりました。

(2)介護を理由に離職した理由は次のうちどれに当てはまりますか。

介護のために離職した理由では、「時短勤務や早退、有給休暇が自由に使える職場環境ではなかった」(74.3%)が最も多く、職場環境の問題が第一にあがりました。また、「自分以外に介護をする人がいなかった」(50.4%)も多く、ほぼ半数の人があげています。介護をする人がいないために自ら仕事を辞めるケースが多いことも大きな問題と推察されます。

その他

  • 介護する母親の負担を軽くしたかった
  • 介護休業期間が終了した
  • など

(3)働きながら介護をする上で、どういうときにサービスを利用したいですか。

介護経験および離職経験を問わず、アンケート回答者全員に、「働きながら介護をする上で、どういうときにサービスを利用したいか」を聞いたところ、「仕事や外出時でのデイサービス(通所看護)」(43.9%)、「体調不良時や出張時など、短期間施設に預ける」(35.2%)、「日中の時間帯での訪問介護」(30.5%)が、上位の回答となりました。全体の3割を超えています。前問の離職した理由に『自分以外に介護をする人がいない』が多かったように、仕事をしながらの介護は自分だけではかなりの負担となり、さまざまなケースで介護サービスの利用が求められているといえます。

その他

  • 日中、定時に見回りに来てほしい
  • 病院などに付き添ったり、また弁当を家まで送り届けてくれるサービス
  • 突然の用事などで困った時にすぐに対応してくれる
  • 介護される家族が気分転換できるように日帰り旅行への付き添いのサービスなども利用できたらいい
  • 家事育児ヘルパーが日常的に自宅へ来てもらえると助かると思う
  • など

(4)両立には、「職場の環境改善」とサービスを含めた「周囲のサポート」が重要

また、アンケート回答者全員に、仕事と介護を両立するために必要な環境を聞いたところ、「職場の介護制度(介護休業制度など)がしっかりしている」(53.7%)や「時短勤務や早退、有給休暇、在宅勤務などが自由に使える職場環境」(48.1%)といった職場の制度や環境の改善をあげる人が多く、全体の約半数を占めました。続いて、「介護サービスが十分に受けられること」(46.8%)や「家族など周りに介護をサポートしてくれる人がいること」(36.6%)といった回答が多くあがり、自分以外の人やサービスでの支援が求められていると言えます。

その他

  • 負担を1人で抱え込んでしまわないような支援体制がサービスとしてあればと思います
  • 家族が介護の為に離職しても生計が成り立つよう、家族の介護も仕事としてお金が支払われるようになるといい
  • 家族の支えももちろんですが、ご近所の方の協力もとても大切だと思います
  • 介護者の話を聞いてくれる。相談にのってくれる
  • 職場および上司、役職者の介護に対する理解
  • 長期入所施設の充実
  • など

(5)介護と仕事を両立させる際に、不安に思うことは何ですか。

仕事と介護を両立させる際の不安な点という設問では、まず、「特に不安に感じない」という回答が1%未満で非常に少なく、ほぼすべての人が何らかの不安を抱えていることがわかります。具体的には、「職場の人に迷惑をかけてしまう」(51.4%)、「仕事に影響がでる」(47.6%)という仕事面の不安、「費用負担が大きい、負担を継続できなくなる」(46.9%)という費用面の不安、「自分自身の体調や精神面に不調をきたす」(41.1%)、「ちゃんと介護できるかどうかわからない」(40.9%)といった自分の体調や精神面に不安を抱く人が4割~5割を占めています。

その他

  • 信用できる介護者なのか見分けられない不安がある
  • 病院や施設に居る間の、看護士や介護士の、患者に対する対応
  • 介護する家族との関係性が悪くなること、不信感をもたれること
  • 日勤、夜勤と不定期なのでいない間の安否確認。介護経験のない母1人に祖母をみてもらうことが不安だった
  • など
介護のために離職する事情には、「時短勤務や休暇取得ができない」、「自分以外に介護をする人がいない」という問題が背景にあります。介護経験を問わず、ほぼすべての人が仕事と介護の両立に対して不安を抱えており、職場の理解や収入面のほか、ある種社会との繋がりを絶たれてしまうのでは、という不安を抱いていると思われます。時間的・精神的にも自己負担を軽くするため、介護サービスの利用意向は強く、仕事の時間帯における通所看護や訪問看護、出張時などに短期間施設に預けるなど、さまざまなケースに応じた介護サービスの利用が求められていると言えるでしょう。

「仕事と介護の両立」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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