アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

社会的孤立に関するアンケート

2000年に厚生労働省から提出された資料では、経済環境の急激な変化、家族の縮小、都市環境の変化、価値観のゆらぎ等によって、社会的に孤立する人が増えているとの指摘がありました。昨今、少子高齢化が進む中、社会的孤立はますます問題視されています。今回は、みなさんの近所付き合いの有無を軸に、居住状況や外出目的、家族・友人との日常会話の頻度などのデータを照らし合わせながら、社会的孤立に陥りやすい人の特徴についてアンケート結果を分析しました。

アンケート属性
アンケート期間 2019年10月5日~2019年11月4日
有効回答者 847名
男女比
年齢分布

(1-1)もし、自然災害が起きたとき、あなたには助け合えるような近所付き合いがありますか。
(1-2)あなたは、普段近所の人とどの程度の付き合いをしていますか。

「自然災害が起きたとき、あなたには助け合えるような近所付き合いがあるか」という設問では、「ない」が6割(60.3%)、「ある」が4割(39.7%)を占めました。また、『普段の近所付き合いの程度』は、約半数の人が「あいさつをする程度」(52.3%)と回答し、「親しく付き合っている」(7.7%)、「立ち話をする程度」(18.7%)を上回りました。この『災害時に助け合える付き合いの有無』別に『普段の近所付き合いの程度』をみると、災害時に助け合える程の近所の付き合いが「ある」と答えた人は、普段の近所付き合いがより親密です。普段からの近所付き合いが少ないと、いざというときに他者に助けを求めたり、一緒に行動することが起こりにくくなる、いわば孤立の状況に陥りやすくなると思われます。

(1-1)自然災害時に助け合えるような付き合いがあるか

(1-2)普段の近所付き合い

(2)現在のあなたが住んでいる住居形態を教えてください。

次に、『災害時に助け合える付き合いの有無』別に『住んでいる住居形態』をみました。全体では、持家(一戸建、集合住宅)が7割弱(66.4%)、賃貸(一戸建、集合住宅)が約3割(32.0%)を占めていますが、災害時に助け合える程の近所の付き合いが「ない」と答えた人は、賃貸住宅の比率が高い(42.3%)結果となりました。賃貸住宅の暮らしは近所付き合いが希薄なため、災害時に助け合えるようなコミュニティの形成が起こりにくいと考えられます。

(3)あなたは、普段どの程度、人(同居の家族を含む)と話しをしますか。電話やEメール・LINEなども含めてお答えください。

次に、『災害時に助け合える付き合いの有無』別に『普段の会話の頻度』をみました。災害時に助け合える程の近所の付き合いが「ない」と答えた人は、普段の会話(同居の家族を含む、電話やEメール・LINEなども含む)も少なめで、「毎日」が7割を切り、「1週間に1回以下」が2割を占めました。家族との接触、友人との交流、日頃のコミュニケーションが乏しい人は、社会的なつながりが弱くなり、災害時など緊急時において孤立になる可能性が高くなると思われます。

(4)あなたが、主に外出するのはどんなときですか。

主な外出先を聞いた設問について、『災害時に助け合える付き合いの有無』別にみると、災害時に助け合える程の近所の付き合いが「ある」と答えた人は、「ない」人に比べて、ほとんどの項目で回答率が高くなっており、特に「散歩」や「知人・親族などを訪問」では両者の差が大きい結果でした。外出が少ない『閉じこもり傾向の人』も社会的なつながりを創出しにくいといえます。

その他

  • 子供の送迎
  • 農地、家庭菜園
  • 外食
  • 実家
  • など

(5)もしあなたが社会的孤立に陥ったとき、不安に感じることを教えてください。

社会的な孤立に陥ったとき不安に感じることを、『災害時に助け合える付き合いの有無』別でみると、「経済状況、生計の維持」、「健康面の悪化」が上位の回答となりました。また、災害時に助け合える程の近所の付き合いが「ない」人は、「ある」人に比べて「孤立死」や「犯罪被害に遭うこと」への不安が高くなっていることがわかります。

その他

  • 相談先が見つからない
  • 情報を得ることができない
  • 子育て環境
  • など
近所の人と助け合えるような関係が築けない状態を「社会的な孤立」とした場合、賃貸住宅のような近所付き合いが希薄な環境にある人、家族や友人との接触や日常会話が少ない人、外出が少なく閉じこもりがちな人は「社会的な孤立」に陥りやすい傾向にあります。「社会的な孤立」は、経済的困窮や体調の悪化を招くだけでなく、孤立死や犯罪被害への危険も高まります。『個の時代』と呼ばれる中、人々が支え合って生きていくにはどうしたらよいか。孤立に陥りやすい人が、近所付き合いや外向的な行動をするには何が有効なのか、地域全体で考えてみる必要があるでしょう。

「社会的孤立」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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