アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

PFMに関するアンケート

PFMとは、入院前から退院後までを一貫して支援する仕組みです。入院前に、病院が患者さんの身体的・社会的な基本情報を把握することで、入院計画を立てやすくし、退院後は、ケアマネージャーさんや地域と連携しながら、患者さんが生活の場にスムーズに戻ることができるよう支援します。患者・医療従事者・地域それぞれにメリットがあると考えられているPFMについて、皆さんはどのようなことを期待しているのでしょうか。PFMに対するさまざまな意見が寄せられました。

アンケート属性
アンケート期間 2018年9月5日~2018年10月4日
有効回答者 1454名
男女比
年齢分布

(1)あなたやあなたのご家族が重度の怪我・病気で入院することになった場合、不安に感じることを教えてください。

自分や家族が重度の怪我・病気で入院することになった場合の不安を聞いたところ、「入院にかかる費用」(89.5%)が最多の回答で、これに「入院中の治療」(50.6%)、「入院にかかる日数」(47.8%)がつづき、入院にかかる費用、期間、治療に対する不安が上位にあがりました。この他、「病院での生活」(38.1%)、「入院中の家族の生活」(37.7%)、「退院後の体のケア」(32.3%)といった入院中、退院後の生活不安の回答も3割台を占め、入院中や退院後の生活についても多くの不安を抱えている結果となりました。

その他

  • 周りの患者さんとの人間関係
  • 入院中の食事、睡眠、入浴
  • 入院中の付き添い
  • 治るのか治らないのか
  • 病院が真剣に考えてくれるかいなか
  • 病院のレベルや医者の技能/能力など
  • 働けなくなることでの金銭面の不安
  • 個室の費用
  • 退院後 復帰までの 家族の生活費
  • 障害が残り、復職できない場合のケアやリハビリについて
  • 入院の用意などをどうすればよいか
  • 退院後の家事育児
  • など

(2)あなたやあなたのご家族が入院し、退院することになったとき、病院側にどのような退院支援を望みますか。

病院側に望む退院支援は、「困ったらすぐに相談ができる」(64.6%)および「定期的な健診」(59.2%)が約6割を占め、「在宅療養時のアドバイス」(43.2%)や「訪問看護、ヘルパーとの連携」(20.3%)よりも多い回答でした。病院に対しては、アドバイスや連携といったサポートよりも直接的・密接な関わりを退院後も継続してほしいと願う人が多いようです。

その他

  • かかりつけ医、ケアマネージャーの紹介
  • 治療内容や今後の見込みについての十分な情報共有
  • 自宅近所の「ケア病院」を紹介して欲しい
  • など

(3)PFMの特徴についてどう思われますか。(複数回答)

PFMについての印象・意見は、「事前に情報を把握してくれているので安心して入院できそう」(60.3%)が最も多く、次に「入院の手続きがスムーズにできそう」(47.2%)がつづきました。一方、「知らないところで情報がやりとりされて、プライバシーが守られているか心配」(14.7%)、「入院する前から病院に行かなければならず面倒」(12.2%)といった懸念点の回答は2割未満にとどまりました。費用や期間、治療に対する不安が大きいゆえに、その不安の解消やコスト(費用や期間)の軽減につながるという点を評価しています。

その他

  • 正確に、適切に、情報伝達がなされているかが不安
  • 忙しい医療現場で本当に可能なのか、負担にならないか少し心配です
  • 複数の医療機関で共有して、医師や看護師で連携がとれるのか分からない
  • など

(4-1)PFMの一番のメリットはどんなところにあると思いますか。まずは、「患者の視点」でお答えください。
(4-2)続いて、「病院の視点」でPFMの一番メリットについてお答えください。(一つ回答)

PFMのメリットを患者、病院それぞれの視点で聞いたところ、患者側のメリットは、「入院前から話ができるので、治療の内容や方針について理解することができる」(34.8%)、「入院前から金銭面などしっかりと話すことができるので、安心して入院できる」(27.2%)が3割前後で多い回答でした。一方、病院側のメリットは、「事前に情報を把握することで、対策がしやすくなり患者さんのトラブル回避につながる」(31.8%)、「事前に情報を把握することで、治療プランが立てやすくなる」(28.7%)が多い回答でした。PFMの導入により、事前に治療方針やプランを立てやすくなるため、費用の見える化、トラブルの軽減、円滑な手続きにつながり、患者にとっては、不安の解消となるようです。

(4-1)PFMのメリット -患者の視点-

(4-2)PFMのメリット -病院の視点-

(5)PFMについて病院のホームページに書いていて欲しいことを教えてください。(複数回答)

PFMについて、病院のホームページに書いてほしいことを聞いたところ、上位の回答は「PFMの概要、特徴の説明」(40.6%)、「PFMの仕組み(他医院との連携や事前面談など)」(40.0%)で約4割を占めました。また、「PFMによるメリット」(32.9%)という回答もこれらとあまり差がなく3割強でつづきました。まだ認知している人は少ないため、病院側はまずは概要や仕組みを説明することが必要のようです。

その他

  • PFMによるデメリットについて
  • PFMを導入していない病院との連携・紹介はどうなのか、PFM連携でカバーできる治療、できない治療の一覧表
  • 病状や生活状況を把握するのに、どの位時間がかかるのか
  • など
入退院に関する患者の疑問や不安は大きく、PFMという仕組みは、これらの解消につながるものと期待されています。病院側にとっても、事前の対策や治療方針を立てやすくなり、患者とのトラブル回避の軽減につながることはもちろん、費用の明確化や業務の効率化により経営的な改善も見込めます。ただし、このような仕組みはまだ広く認知されておらず、定着化が課題です。病院側は今後もPFMの概要や仕組み、メリットなどの情報を発信し、推進していくことで、患者・医療従事者・病院経営、さらには地域医療連携の強化に大きな効果をもたらし、地域包括ケアの促進へとつながるのではないでしょうか。

「PFM」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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