アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

日本の医療レベルに関するアンケート

日本の医療水準は、世界から見ても決して低くはないと言われています。実際、最新の医療機器を導入したり、医療設備を潤沢に整えている医療施設は多くあるでしょう。それでは実際に日本の医療サービスを受けている方々は、今の日本の医療レベルをどのように捉えているのでしょうか。現在の日本の医療レベルについて、率直なご意見をお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2018年5月8日~2018年6月5日
有効回答者 1259名
男女比
年齢分布

(1)現在の日本の医療レベルについてお聞きします。日本の医療レベルはアメリカやヨーロッパなどの医療先進国と比べて高いと思いますか。(一つ回答)

日本の医療レベルを医療先進国に比べ「高い」、「どちらかといえば高い」と答えた人は、全体の6割を占め、「平均的」という回答は3割弱、「低い」、「どちらかといえば低い」という回答は1割弱を占めました。半数以上の人が日本の医療レベルの高さを感じているようです。

(2)【「高いと思う」「どちらかといえば高いと思う」と回答した人向け設問】その理由を教えてください。(複数回答)

日本の医療レベルが高いと答えた人にその理由を聞いたところ、「医療技術が進歩している」が7割弱を占め、突出して多い回答でした。つづいて「がん、心臓病など生活習慣病の治療が進歩している」(39.4%)、「医療保険が充実している」(35.7%)、「最新医療に積極的に取り組んでいる」(34.1%)が3割台で上位の回答となりました。

その他

  • 平均寿命が延びている
  • 新しい医療機器を取り入れている
  • 研究が進んでいると思います
  • など

(3)【「どちらかといえば低いと思う」「低いと思う」と回答した人向け設問】その理由を教えてください。(複数回答)

日本の医療レベルが低いと答えた人にその理由を聞いたところ、上位の回答となったのは、「最新医療への取り組みが遅い」(56.1%)、「病院の待ち時間が長く、診察効率が悪い」(51.6%)で5割を超えました。そして、「医療提供者の応対にムラがある」(47.1%)、「医師、看護師不足」(44.5%)、「国民の医療費負担が大きい」(41.9%)、「医療技術が医療先進国と比べると低い」(41.3%)という回答が4割台でつづきました。

その他

  • 地方に優れた医者や医療技術が来ていない
  • 医師の知識、技術レベルに格差があり、この辺りを均一化し平均レベルを向上させるべきではないか
  • 薬に対しての知識が少ないと思います
  • 法制度の対応が遅い、薬の認可が厳しすぎる
  • 医療にたいしての投資が少ない
  • など

(4)医療レベルが高いと思う病院のイメージを教えてください。(複数回答)

日本の医療レベルを判断する評価軸として、「医療技術が進んでいること」、「最新医療への取り組み」、「診療効率」があがりましたが、病院の医療レベルを測る場合もこれらの項目に基づかれているようです。医療レベルが高いと思う病院のイメージを聞いたところ、「手術実績が豊富」(61.7%)、「医療設備が充実している」(57.4%)が約6割を占めました。またこれらにつづいて、「多職種の医療関係者がいる」(50.2%)、「最新医療が導入されている」(50.0%)、「難易度の高い手術実績が豊富」(45.0%)という回答も多くあがりました。

その他

  • 医師・看護師・看護補助、院内すべてのスタッフに教育が行き届いていること
  • 治癒している患者数が多い。診察を受けた患者からの評価が高い
  • 最新の治療法をうみ出し成功している
  • よいこともそうでないことも、患者とその家族にきちんと正しく伝えることに勤めている
  • 専門の国の医療機関である
  • など

(5)今後の医療体制において、日本はどのようなことに重点を置くべきだと思いますか。(複数回答)

今後の医療体制で日本はどのようなことに重点をおくべきか、と尋ねたところ、「最新医療、先進医療の導入・推進」(55.9%)が最も多い回答で唯一5割を超えました。つづいて「医療従事者の技術と知識の向上」(44.9%)、「医療費負担の軽減」(41.1%)、「救急医療体制の整備・向上」(41.0%)、「医療従事者の資質の向上」(40.9%)、「医療従事者の確保・育成」(40.9%)が4割超で上位の回答でした。ここでも日本の医療レベルを判断する評価軸と関係した項目が上位にあがりましたが、加えて「医療費負担の削減」ということも取り組み課題として重要認識されているようです。

その他

  • QOLを重視して治療してほしい。医師はプライドが高すぎて患者の意見を聞かない
  • 患者主体の治療
  • 休日、夜間の医療体制の充実
  • 医療従事者の負担軽減、人員の確保、人員不足の解消
  • 予防医療
  • など
医療レベルを「高い」と感じている方の理由には「医療技術の進歩」に多く声が集まり、一方、「低い」と感じている方では「最新医療への取り組みが遅い」こと、また、「診察効率の悪さ」が多く挙げられています。医療レベルの評価には医療技術や最新医療への取り組みが大きな軸となっていることがわかります。
また、今回のアンケートで特に注目したいのは、「病院の待ち時間が長く、診察効率が悪い」という項目を「日本の医療レベルが低い」と感じている人の約半数が選んでいるということです。医療レベルと聞くと技術の進歩や、最新医療の導入に目が向きがちですが、実際に診察を受ける方々は「待ち時間の長さ」を重要視している方が多くいることがよくわかる結果となりました。医療を提供する側は、まず患者目線に立った医療提供体制を構築することが病院や医療レベルの向上につながるのではないでしょうか。
今月更新の『今月のインタビュー』では、埼玉医科大学国際医療センター病院長の小山氏に、診察の待ち時間を含めた“患者第一主義”の医療提供体制についてお話しいただいているのでそちらもぜひご覧ください。

「日本の医療レベル」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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