アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

不妊治療に関するアンケート

国立社会保障・人口問題研究所の報告によると、日本の夫婦全体の5.5組に1組が不妊症の疑いがあると言われています。皆さんは不妊治療というとどのようなことをイメージしますか? 多くの人は、女性が行う体外受精などを想像されるかもしれません。しかし、昨今では男性不妊患者が増加していることをご存知でしょうか。今回は、不妊治療がどれほど、そしてどのように周知されているのか、皆さん率直な意見を聞いてみました。

アンケート属性
アンケート期間 2020年3月5日~2020年4月4日
有効回答者 806名
男女比
年齢分布

(1)あなた自身やあなたの身近な人で不妊治療をしている、もしくは不妊治療をしていた方はいますか?

自分自身および周囲の人の不妊治療の経験について男女別に集計しました。女性の回答では、約1割が不妊治療の経験があり、自分ではないが家族や友人など周囲の人が不妊治療をしている・していたと回答した人は約3割を占めました。一方、男性は、経験ありの比率は2%、周囲の人の経験を知っていると答えた比率は約2割にとどまり、女性に比べ少ない結果となりました。

(2)あなたは、「男性の不妊治療」のことをどの程度ご存知ですか。

つづいて、「男性の不妊治療」の認知状況について男女別に集計を行いました。「男性不妊治療の種類や治療内容まで詳しく知っている」という回答は男女ともに5%程度とほぼ同じ比率でしたが、「男性不妊治療の種類や治療内容を聞いたことがある」では約4ポイント、「男性不妊治療の種類や治療内容を聞いたことがある」では約12ポイントと女性の方が高い結果となりました。不妊は女性だけの問題ではありませんが、男性の不妊治療に対する認識や意識は低いようです。

 

(3-1)もし、あなたやあなたのパートナーが妊娠を望んでいて、一定期間を経過しても子どもを授からなかった場合、あなたは医療機関での検査を受けたいと思いますか。
(3-2)スマートフォンと専用のキットを使って、自宅で手軽に精子の状態をセルフチェックできるツールがあります。もしあなたやあなたのパートナーが妊娠を望んでいる場合、ご自身もしくはパートナー(男性)の利用意向をお聞かせください。

次に、医療機関の検査意向や精子の状態をセルフチェックするツールの利用意向を聞いた設問を男女別に見ていきます。医療機関の検査は、女性の「ぜひ受けたい」(32%)が3割を超え、「どちらかと言えば受けたい」を含めた受診意向者の比率は6割を超えました。これに対し、男性の比率はやや低く、「ぜひ受けたい」(24.9%)は女性よりも7ポイント程低い結果でした。また、精子の状態をセルフチェックするツールの利用意向は、女性の「積極的に利用してほしい」(28.9%)が約3割、男性の「積極的に利用したい」(16.2%)という回答は、2割を下回りました。不妊の原因は男性が原因であることも多いと言われていますが、不妊治療に対する意識は女性が主体となっており、前問同様、男性の意識が希薄であるということがわかりました。

(3-1)医療機関での検査意向

(3-2)セルフチェックツールの利用意向

(4)【医療機関での検査を受けたいと回答した人向け設問】不妊治療を受けるクリニックはどのように選びますか。

では、医療機関で検査を受けたいと回答した人に、クリニック選択の重視点を伺いました。最も多い回答は、「評判の良いお医者さんがいる」(64.4%)で、唯一6割を超えました。次に多い回答は「実績が公開されている」(42.7%)であり、『医療機関の信頼性が高いこと』が上位を占めました。その他「パートナーと一緒に通いやすい」(40.4%)、「立地(家や職場から通いやすい)」(37.2%)、「精神的なサポートなど、治療以外も充実している」(36.4%)が3割~4割の比率でつづきました。前述の設問では、不妊治療の意識に男女間で違いがみられましたが、夫婦自身の協力体制とともに、二人で取り組める環境が整っていることも重要なのではないでしょうか。

その他

  • かかりつけ医
  • 最初にかかった産婦人科の先生の紹介
  • 待合室などが妊婦さんと合わないようになっている
  • ネットの、口コミがよいところ
  • など

(5)もし不妊治療が必要だとわかったとき、パートナー以外に相談をするとしたら、あなたは誰に相談しますか?

不妊治療が必要とわかった時のパートナー以外の相談先を聞いたところ、「自分の親」(41.7%)への相談が最も多い回答となりました。これにつづいて「かかりつけ医」(35.9%)、「よく行く病院・クリニックの医師や看護師」(31.3%)という『自分にとって身近な医療機関』への相談、「同姓の友人・知人・同僚」(26.3%)があがりました。日本では、不妊を悩んでいる、不妊を心配している夫婦は多く存在し、「誰にも相談できず悩んでいる」という方は多いと思われます。悩みは治療の決断だけでなく、治療をすることによる身体面、精神面、経済面の負担、パートナーとの関係性の変化、生活と治療の両立など、様々です。適切な情報提供を行うことや相談しやすい環境を作ることを強化していくことが今後の課題です。

その他

  • 自分の兄弟・姉妹
  • 市町村の相談窓口
  • 不妊治療経験のある友人・知人
  • SNSのフォロワー
  • など
不妊治療は女性が主体的で、男性の当事者意識が希薄です。男性が原因のことも多いと言われていますが、その認識も女性の方が強く、精子の状態をチェックするツールの利用意向も女性の方が高い結果となりました。男性の意識を高める、一緒に取り組むための啓発が必要でしょう。もう一つの課題は、相談できず悩んでいる人が多いことです。悩みは治療の決断だけでなく、治療による身体面、精神面、経済面の不安など様々です。医療機関側は実績公開など適切な情報提供を行うことともに、パートナーと一緒に取り組みやすい環境づくりなどを強化していくことも大切です。

「不妊治療」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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